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フットサルも練習すべし!サッカーに役立つ5つのテクニック

海外で活躍する有名な選手のほとんどが幼少期にフットサルを経験していると聞いたことはありませんか。事実、フットサルでそのテクニックを磨いているのです。このことからフットサルのテクニックがサッカーに大いに役立つことが証明されています。

では具体的にどのようなテクニックが役立っているのか見ていきます。そしてどうすればフットサルのテクニックが身に付くのかご案内したいと思います。

フットサルとサッカーの4つの大きな違い

フットサルもボールを足で扱い、相手ゴールの中に入れるという点ではサッカーと似ているスポーツです。もちろんゴールキーパー(フットサルではゴレイロ)以外、手でボールを触ってはいけません。

ルール上、大きく違う点はプレーヤーの人数とボール、コートとゴールのサイズが挙げられます。

細かいルールの違いは他にもありますが、このプレーヤーの人数とボール、コート、ゴールの4つの違いにより、スポーツの特性も大きく変わります。

①プレーヤーの人数による違い

サッカーは11人で行われますが、フットサルは5人になります。キーパー(ゴレイロ)を除けばフィールドプレーヤーは4人です。

基本的にこの4人でボールを回すことになり、サッカーと違い1人あたりのボール保持時間は必然と長くなります。

めまぐるしくボールと人が入れ替わるフットサルでは一瞬でも気を抜くことはできません。走り続けることが必要になります。

②ボールによる違い

フットサルボールは革とゴムの間に綿を敷き詰め弾まないように作られています。ボールサイズは直径20cm、周囲62~64cm、小学生用の重さで340~370g、大人用の重さで400~440gとなっています。

サイズは少年用のサッカーボールとほぼ同じですが、綿を敷き詰めている分弾まないのが特徴です。

このことにより、シュートやパス、チップキックなど、正確にボールを捉えなければよく飛んでくれません。体重をしっかりボールに乗せる蹴り方が求められます。

ボールを止めるトラップに関してはボールが弾まないので、比較的簡単にボールを止めることができます。

③コートサイズによる違い

一般的なコートサイズは、サッカーの105m×68mに対してフットサルでは40m×20mと半分以下になる。プレーヤー人数が少ないとはいえ、すぐそこに相手選手がいる状況が常に続きます。

また、コートが狭いということは相手のゴールも近いということです。サッカーとは違う戦術が考えられるのは必然になります。

④ゴールサイズによる違い

サッカーのゴールは大人用で7.32m×2.44m、小学生用で5m×2.15mとなり、フットサルゴールは3m×2mとなります。ゴールが小さい分、シュートコースやキーパー(ゴレイロ)との駆け引き、仲間との連携などサッカーとは違うゴール前の工夫が必要です。

サッカーに役立つフットサルの5つのテクニック

サッカーとはスポーツの特性が大きく変わるフットサルでは、フットサルで勝つための技術があります。その専門的とも言える技術は実はサッカーにも役に立つのです。ここではサッカーで活用できるフットサルの5つのテクニックを紹介します。

①足の裏でボールを止める

スペースがなく、相手もすぐそこにいる状況が続くフットサルではボールを足の裏で止めることが基本です。サッカーのように自分のちょっと前や前方のスペースにボールを止めてしまうと、ボールを奪われるからです。

足の裏で止めることで自分のすぐ近くにボールを止め、相手からボールを守ることができます。

②なめる

ボールの上部を足の裏で抑え、横方向へボールを転がすように移動させることを「なめる」と言います。このテクニックもフットサルでよく使われます。

なめることでボールの移動中に常にボールに触れていることになります。練習を積み重ねれば前後左右にボールをなめることができ、相手の動きに合わせて移動中(なめている最中に)に方向を変えるこもできます。

また、なめることで常に自分の足元にボールを引き寄せられるのでボール保持にも有効です。すぐそこの相手選手が足を出してきた時にボールをなめてキープできます。

③スクリーン

スペースのなく相手がすぐに寄ってくるフットサルでは、なかなか相手ゴールに向かったいい形でボールを受けることができません。そこで多く見られるのが相手に体を預け相手と遠い足でボールをキープするスクリーンプレーです。

ボールを失わないようスクリーンをしながらボールを運ぶプレーも重要で、ボールを保持しながら味方のサポート待ったり、自身でシュートコースを作り得点を上げることもあります。

④トゥーキック

ゴールが小さいフットサルではシュートコースが狭いことや、DFを振り切るとすぐにキーパー(ゴレイロ)が現れることなどでゴール前の工夫が必要です。

トゥーキックは走っている(ドリブルしている)フォームそのままでボールを蹴ることができ、なおかつコンパクトに足を振り速いボールを繰り出すことができます。

キーパーやDFにとってはシュートモーションを盗むことができずに守りにくいキックになります。ゴールが小さくシュートコースがない場合や相手がすぐそこにいてブロックに来る時など、相手のタイミングを外すことでゴールを決めることができます。

⑤連動するオフの動き

フィールドプレーヤーが4人のフットサルではそれぞれが連動して動くことで相手のDFを崩します。

一人が動くことでスペースを作り、その空いたスペースを他の誰かが使うという連携です。

スペースのないなかいかにスペースを作り、相手ゴールに向かったいい形を作れるかかが得点を上げるポイントにもなります。

フットサルのテクニックをサッカーに活かす

フットサルと比較するとスペースがあるとされるサッカーですが、ゴール前にシーンやペナルティエリアの中では、そうそうスペースを与えてくれません。中盤でプレスの速いチームもあります。

サッカーにおいてもシーンやエリアを切り取ればフットサル同様にスペースがなく相手がすぐ近くにいる状況が考えられます。

そのなかでピタッと足の裏でボールを止め、相手にボールを奪う隙を与えないことや、足の裏で止めたボールをなめてドリブルを開始することも狭いスペースでは有効になります。

ボールキープに関してもサッカーでは重要なプレーです。スクリーンをすることで狭いスペースでボールを失わずにつなげることができます。ゴール前ではフットサル同様に相手DFを背負いながらボールを運びシュートまで行くシーンはプロの試合でもよく見られます。ボールを失わないことは常に主導権を握って試合を進められるということです。そのたまのテクニックのひとつとしてスクリーンがあります。

トゥーキックもキーパーとの駆け引きで武器になります。ブラジル代表の選手もよく使う相手のタイミングを外すテクニックです。

連動するオフの動き自体はフットサルのそれとは多少違いますが、スペースを作って、スペースを使うという考え方は同じです。むしろボール保持の時間が少ないサッカーにおいてはオフの動きが重要になってきます。

オフの動きからプレーが始まると言っても過言ではありません。自分を活かし、味方も活かすのがオフの動きです。

スペースのないフットサルだからこそ、スペースについてよく考えられ単純化され理解しやすくもあります。スペースの活用(戦術)の本質は、サッカーにおいても重要な要素です。

フットサルのテクニックを習得する方法

ボールを足で扱うテクニックを向上させるにはやはり練習あるのみです。マーカーを並べてドリブルしたり、ボールを落とさず蹴り続けるリフティングなど、個人のテクニックを向上させる練習はサッカーもフットサルも共通する部分が多くあります。

ではどうやってフットサルのテクニックを習得するかと言えば、普段の練習にフットサルの要素を入れてあげればいいのです。

マーカーを並べてドリブルするときには、ボールをなめて移動する、対面パスでは足の裏でボールを止めトゥーキックで相手に返す、スクリーンの練習もサッカーでやりますが、そのときにボールをなめてキープするなど。

4対1などのボールをつなぐ練習の時は、4人が立っているだけではなく、移動しながらスペースの活用を考えれみるのも効果的です。

そして最大のポイントはしっかりとフットサルのテクニックを磨くということです。例えばボールを受ける時にはボールに近い足でトラップするなどです。サッカーでは奥の足でボールを受け体を開くことを良しとしますが、フットサルの基本では違います。

もちろん、ケースバイケースがサッカーですからシーンによって使い分けることが重要です。ですが最初からサッカーに応用しようとすると中途半端なテクニックになるので、まずはフットサルのテクニックとしてを身につけられるようにしましょう。

フットサルのテクニックの細部を知るには指導者も勉強が必要になりますが、サッカー経験者の指導者ならば、ある程度ポイントは掴めると思います。フットサルのテクニックを駆使してサッカーの上達を促すことができるはずです!

よりフットサルのテクニックを知りたい方へ

日本ではサッカーの指導者はたくさんいますが、フットサルのテクニックを教えられる指導者は少ないのが現状です。ですがサッカー指導者がフットサルのトッププレイヤーからフットサルを教わることは誰にでもできることではありません。

また、フットサルスクールに通うとなると、入会金・年会費10,000円、月謝8,000円など、年間で10万円を越えることは普通です。しかも練習は週に1回1時間程度。

確かにフットサル専門のコーチの元でトレーニングを積むことは理想ではありますが、週に1回1時間のトレーニングで大きく変わるとは思えません。

技術の向上やライバルとの差をつけるには週1回の練習以外の時間が重要です。その自主練習の時間に正しい知識でフットサルのトレーニングを行いたいものです。

実際に私がプレーヤー時代にフットサルのトレーニングを取り入れることができたのが『サッカー&フットサルのトッププレーヤーになるための基礎トレーニング~世界のトッププレーヤー達はフットサルから学んでいた~』です。

元Fリーガー(プロ)が教えるフットサルの指導DVDになります。現役を引退後、指導者になってからもDVDから得た知識やトレーニングの実体験はサッカーのコーチングに役立っています。

価格は14,800円。

年間で10万円のフットサルスクールに比べると、14,800円でプロが教えるフットサルのテクニックを知ることができれば、自己投資する価値は大いにあります。しかもいつでもどこでも何どでも見返すことが可能です。

サッカー指導者においては、正しいフットサルの知識を得ることで、自身のサッカー観も進化するかもしれません。より良い指導を行うには、まず知ること、そして体験すること、最後に考えることが重要です。

知識は一生モノです。知識が基盤となり思考とともに発展していきます。サッカーが上手くなりたい、上手くさせたい、と向上心がある方は是非、フットサルからのアプローチを試してください!